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四十路、丙午おやじの音楽談義

音楽好きのオヤジがおすすめ音楽についていろいろ発信してます。ジャンルは節操なく広範囲にまたがり、色々な音楽についてお話させてもらってます。

 

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二代目 高橋竹山(にだいめ たかはしちくざん)

弦楽器の動画を色々見ていた。

完全に目的無き、ネットサーフィン状態である。

たまに暇なとき、特定の楽器だけを検索にかけて
動画を見ることがある。ピアノだけであるとか、
打楽器だけとか、管楽器だけとか、全くのその時の気分で
選択肢が決まる。

今回は弦楽器であった。やはりギターに関する動画が多いが
不思議なつながりで思わぬ動画が出てくる事がある。

で目についたのが、日本の弦楽器、三味線である。





三味線のサムネイルが目に入り、その動画は再生はしてない
のであるが、その三味線を見て思い浮かんだ人がいた。

津軽三味線の名人、高橋竹山その人である。

幼少の頃よくテレビで目にした三味線の名人である。

あの三味線と演奏する姿はしっかりと脳裏に焼き付いて
いる。子供の時分、ほかの者と話をしているときでも
あの三味線が流れてくると、会話が止まり、竹山名人
が演奏しているテレビの画面にその視線は注がれていた。

久しくその三味線の音を聴いていないので、ないものかと
探すと出てきた。懐かしく名人の三味線を聴いている
私の視線の先に、二代目高橋竹山という文字が目に付く。

あの、名人高橋竹山に二代目がいることをその時はじめて
知ることとなる。その動画というのが1997年に放送されたドキュメンタリー
で、二代目高橋竹山にスポットがあてられた番組であった。



完全に時間を忘れ、ハマって最後まで見入ってしまった。


まず、二代目高橋竹山という人物が女性であることに驚く。


初代と二代目は師匠と弟子と言う間柄ではあるが、三味線の技を
「弾き」継いだだけではなく、この二代目高橋竹山という人物は
初代高橋竹山の生き様までも「弾き」継いでしまっているように
私には映った。

その事が番組の至る所に散りばめられている。


偏見のようなイメージかもしれないが、日本の伝統芸能はいにしえから
伝わるものをあるがままに演じ、後世に伝えているような固定観念を
持っているが、 初代高橋竹山は、古いものを粗末にするような者は、
決して新しいものは上手にはやれないとはするものの、一方では貪欲なまでに
色んなジャンルの音楽に触れ、自ら他ジャンルの楽器を手にしている。

音楽だけではなく、音に対しても貪欲で、番組の途中、鳥の鳴き声を
録音している大量のテープが映し出されたりしている。色々な音を聴くことで
自らの演奏、音楽につながる物を探求されているのであろう。

教授こと坂本龍一氏がつねにレコーダーを携帯してて、色んな音を
録音されていると聞いたことがあるが相通じる所があるように思う。
以前見たテレビ番組では、教授が使っているノートPCには音楽ファイル
が1万数千曲保存されているとお話されていた。

ジャンルは違えど、このレベルの方々は同じような事をされているのだ。

その初代竹山の継承者、二代目高橋竹山も番組の中で自宅に400チャンネル
の有線放送をひいてらっしゃる模様が出ているが、全く同じことであろう。

また初代竹山の教えの大きな柱として焦点があてられているのが、
初代竹山の「出来るだけ多くの人に、批判されろ」という教えである。

それを体現すべく、二代目高橋竹山は日本全国演奏公演で足を運ぶのであるが
常に人から批判され、ギリギリの所へ自分を置いておかないとダメである
との初代の意志をつがれ、単身イギリスへと渡られる。

番組の途中、初代竹山にインタビューアーが、何故この7番目の弟子である
女性に二代目高橋竹山をつがせたのか訊ねるシーンがある。そうすると
初代竹山は他の弟子達は商売をしていたりして食べるのに不自由はしないものの、
この7番目の弟子は自分で弟子をとり、生計を立てることも出来るが、それをせず
まだこれから先、5年,10年と人前で演奏したいと言う事なので、
それではと名前を譲り独立させたということであった。

二代目、42歳の時である。

17歳で弟子入りし、42歳で独立というと少々遅いような気がするが
あの千夜千冊の松岡正剛さんが初代高橋竹山について記事を書かれて
いたので拝見させて頂いたが、その文章を読むと名人高橋竹山が
独立されたのは54歳と書かれてある。

二代目は初代より12年早く、独立されたことになる。

その人前で演奏すべく独立された二代目高橋竹山が、イギリスで
行われた国際芸術祭に出席する。

「出来るだけ多くの人に、批判されろ」という初代の教えを
体現すべく異国の地で演奏したのである。

サッカーで言えば、完全にアウェーである。

番組ではそのアウェーで苦戦される二代目の様子が映し出される。


会場での聴衆が一桁という日が続く。

何とかしたいという気持ちから通りに出られて、他の大道芸人
同様、道路に立たれて三味線を弾かれるが、全く聴いてもらえない。


しかし、二代目高橋竹山には悲壮感など見られない。


日本にいると、いつでもお客が来るのが当たり前になって
麻痺している。優遇された中で演奏していたことが、ここに来ると
分かると冷静に自己分析されている。

どうすれば人々の目を自分に向けさせられるのか?
出来るだけ多くの人前で演奏しろという初代の言葉が胸に響くと
話されている。

そんなアウェーで苦戦していた二代目竹山に転機がくる。
初日演奏していた際、数少ない聴衆の中にBBCのプロデューサーが
いたのだ。

どこにでも、本物が分かる人物がいるのだ。


そのプロデューサーの招きによりBBCのラジオ放送で演奏する
こととなる。ブリティッシュイングリッシュの後に、二代目の
津軽三味線がイギリスの街に流れた。


初代高橋竹山の言葉を見事に体現されている二代目竹山である。


番組の最後のナレーションが

「古いものを極め、常に新しいものを目指す・・・
  高橋竹山の心は弾き継がれようとしています。」

音楽の素晴らしさもあるが、人として素晴らしいものを
見させて頂いた。


今年は初代高橋竹山 生誕100周年になる。

これから末永く津軽三味線が引き継がれる事を願って止まない。


二代目高橋竹山 official website

※気になるのが、二代目高橋竹山のCDが現在流通していない事である。



ジャンル : 音楽

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